こんにちは。ゴールデンレトリーバーのカイザー(仮名)です。
遊びだしたら体力底なし。2歳半を過ぎましたが、犬生はまだまだこれからです。

カイザーをドイツ語で書くとKaiserです。
Kaiserには皇帝っていう意味があります。
そう、僕って皇帝なんです。関東地方南部の皇帝直轄領。
さすがに3月に入ると、2月の大雪の名残はほとんど見られません。
このように僕の公用車を覆い隠していた雪も、跡形もなく消えてしまいました。
それでも僕はまだ、大雪の思い出に浸っています。

あのころは、毎日お昼過ぎから日暮れまで、銀世界を楽しんでいました。

真っ白な雪が積もった場所で、「白球とってこい」遊び。

僕の動体視力をもってしても、難易度の高い遊びでした。

「まだ帰らないよ! もっと遊ぶよ! つきあえ、下僕2!」
『はい、陛下!』

「林の向こうの太陽目指して突き進むんだ、下僕2!」
『はい、陛下!』
林を抜けた僕たちを待っていたのは、無人の雪原でした。

「なんだこれは! 誰もおらんではないか!」
『チャンスです、陛下! ロングリードにつけかえましょう!』
「ひゃっはー!」

「誰もおらん! ひとっこひとりおらん!」
『素晴らしいです! 最高です!
下僕2めはトレッキングシューズですのでちょっと足がじめじめしますが、
陛下にお喜びいただけるなら、いくらでもおともいたします!!』

「よく言ったぞ、下僕2よ! ひゃっはー!」

「白球ひゃっはー!」
「日没ひゃっはー!」

「……ふぅ」

「ねえ下僕2、この雪、いつまであるのかな……」
『せいぜい4、5日でしょうかね』
「ふーん……」

「この雪が溶けたら、春がくる?」
『来ますねえ』
「夏もくる?」
『来ますねえ、はい……』
「またマダニ出る?」
『うじゃうじゃ出るでしょうねえ……』
「ふーん……」
『元気出してください、陛下。また海に行きましょう!』
『湖にも行きましょう!』

『川も!』

『キャンプも!』
『冬が終わって夏が来ても、いっぱいいっぱい遊びましょう!』
「うむ、そうだな。しっかり計画を練るのだぞ」
「さらに言うなら、雪の写真はまだまだいろいろあるのだろう?
しっかりブログを更新するのだぞ」
『がはっ………………』