こんにちは。ゴールデンレトリーバーのカイザー(仮名)です。
遊びだしたら体力底なし。2歳半を過ぎましたが、犬生はまだまだこれからです。

カイザーをドイツ語で書くとKaiserです。
Kaiserには皇帝っていう意味があります。
そう、僕って皇帝なんです。「下僕2よ、木陰にベンチを見つけたぞ。さあ、少し休むが良い」
『私はまだ疲れてませんけど……』
「遠慮するでない、さあ、休むのだ」

『……というより、陛下が休みたいんですよね?』
「なにか言ったか、下僕2よ」
『いえ、なにも』
「……あづー……」
僕の舌には体温調節機能が備わっています。
体温を逃がしたいときには、ご覧のようにびろーんと伸び広がって
放熱効率をアップさせます。

涼しいときは、こんなふうに舌を出したりはしません。
真冬なら、さんざん走りまわったあとでも、せいぜいこの程度しか出しません。

僕の舌は言うなれば放熱板。それが春を迎え、とうとうフル稼働を再開したのです。
『陛下にとって、辛い季節が来ますね』
「……うむ」
「ふひー……」
おっと、いかんいかん。
このままでは、また下僕2が雪の国へ現実逃避してしまう。
流れを変えなくては……むむ?

こっ、これは!

早春に咲く青い小花、オオイヌノフグリではないか!

「下僕2! 見よ! オオイヌノフグリが咲き乱れておるぞ!」

そしてここにあるのが僕のふ……
(以下自主規制)