こんにちは。ゴールデンレトリーバーのカイザー(仮名)です。
遊びだしたら体力底なし。1歳ですが、まだまだ育ちます。

カイザーをドイツ語で書くとKaiserです。
Kaiserには皇帝っていう意味があります。
そう、僕って皇帝なんです。以前お話ししたとおり、
僕には
将来を誓いあった女性 がいます。

ブルドッグのさゆりさん(仮名)です。
僕たちの愛は、厳冬なんかには負けません。
皇帝直轄領が大雪に見舞われた翌日、
僕が雪に覆われた広場で修練に励んでいると、

なんと、さゆりさんが応援に駆けつけてくれました。

「さゆりさん! 僕に会いに来てくれたんだね、嬉しいよ、ありがとう!」

「大丈夫? 寒くない? 運動すると身体があたたまるよ!」

「だから遊ぼう! ね? ね?」

「ね? 遊ぼう? 遊ぼう?」

「ねえねえ遊ぼうよ、
さゆりさあ~~~ん!」「カイザーくん(仮名)、あなたそろそろしつこくてよ」
「あっ……」

というわけで、僕たちは雪上でもいつもとかわらず
熱く激しい恋の火花を散ら……

ではなくて、熱く激しい恋のメロディを奏でたのです。
十数分後……。

「あぁづ~ぃ」

「まぁ、カイザーくん、もうお疲れになったの?」
「うーん、ちょっとクールダウン中……」

「こんな冷たい雪の上で腹這いになるなんて、あなたって本当に暑がりさんですのね」
「えへ、冷たくて気持ちいいよ。僕しばらくこうしていたい……雪、おいしい……」

「そう。わたくしは身体が冷えてまいりましたわ。……では、ごきげんよう」

「うーん……ごきげん……って、え?」

「ちょっと待って、さゆりさん! 僕まだ元気! だからもっと遊ぼう!」
(ふりだしに戻る。以下、日暮れまでリピート)
雪のように白くて麗しいさゆりさん、今年も僕をよろしくね!余談ですが、今回、
デート写真にロングリードが写りこむのは無粋だと言って、
下僕2がちまちま手作業で消してました。
妙なところにこだわりを見せる下僕2です。
修正箇所、どこだかわかりましたか?