こんにちは。ゴールデンレトリーバーのカイザー(仮名)です。
遊びだしたら体力底なし。2歳になりましたが、犬生はまだまだこれからです。

カイザーをドイツ語で書くとKaiserです。
Kaiserには皇帝っていう意味があります。
そう、僕って皇帝なんです。梅雨明け以降、蒸し暑い日が続く関東地方南部。
陽が昇るとすぐに気温が上がりはじめるので、なかなか納得のいく
散歩、もとい視察ができません。
出歩く時間を早朝にシフトしたため、知り合いに会う機会も激減し、物足りない毎日です。

そんな僕を慰めてくれるのが、梅雨明け直前のある日の記憶。

愛しい妻、イングリッシュブルドッグのさゆりさん(仮名)に、久しぶりに会ったんです。
僕たちは別居婚を選択しましたから、会えるのはもっぱら外出先です。
しかし僕たちは暑さが苦手。……つまり、暑い季節にはあまり会えないのです。

さゆりさんはとってもデリケートで、もしかすると僕以上に高温多湿が苦手です。
夏の兆しが感じられるようになってからは、外出を厭うことも増えたと聞きます。

梅雨明け直前のこの日は曇り空で、涼しい風も吹いていて、
体感温度はギリギリさゆりさんの許容範囲内だったようです。
おかげで久々の再会が実現しました。
「会いたかったよ、さゆりさん! さあ、遊ぼう!」

「わーいわーい、がぅがぅがぅがぅ」
「がぅがぅがぅがぅ」
「がぅがぅがぅ……」
「…………」

「激しく動くと、やっぱりちょっと暑いね……」

「はやく秋にならないかな~ ねえ、さゆりさん」