こんにちは。ジャンガリアンハムスターの小次狼です。
私がこの世に生を受けて、1年以上の月日が流れました。

では私はこのへんで失礼します。お祈りの時間ですので。
え、待って!小次狼兄さん、もう終わり!?
……あー、もぐってっちゃった。
以前ご紹介しましたとおり、僕には兄がいます。
ジャンガリアンハムスターの小次狼兄さんです。
小次狼兄さんは大僧正として祈りの日々を送っています。

実は僕は、兄に直接お会いしたことがありません。
でも、音と匂いで兄の様子を感じることができます。
また、バリケンネルののぞき穴から、兄が住む離宮がわずかに見えます。

ごくまれですが、兄がスズメより小さいそのお姿を、こちらに見せてくれることもあります。

離宮からはときどき、パリパリとかカサカサとかゴソゴソという音が聞こえてきます。

夜中になると、ガラガラガラガラガラ~っと轟音が聞こえてくることもあります。

………………。


おにいさんなのに、……おいしそう。
……はっ! ぼ、僕は今、なにを考えて……。