こんにちは。ゴールデンレトリーバーのカイザー(仮名)です。
遊びだしたら体力底なし。1歳ですが、まだまだ育ちます。

カイザーをドイツ語で書くとKaiserです。
Kaiserには皇帝っていう意味があります。
そう、僕って皇帝なんです。人間にとっては寒い季節になりましたね。
皇帝直轄領内のドウダンツツジは10月下旬頃から紅葉しています。

イチョウが色づいたのは、11月に入ってからでした。

ノミ、ダニ、蚊などの活動が沈静化するこれからの季節、
フロントラインやミルベマイシンとはしばらくお別れです。
その一方で、涼しくなると出てくるやっかいな虫がいます。
ひっつき虫です。皆さんもお困りではありませんか?

うちの下僕たちは困っています。嘆いています。

ここまでくると、阿鼻叫喚です。

この小さいぷつぷつはまだマシなほうです。
ちょっとべとつきますが、クシで毛をとかせば簡単に落ちます。

やっかいなのはこいつら。
はずれにくくて数が多い、キク科センダングサ属のタネです。

同じキク科のマリーゴールドやコスモスのタネと似ていますが、
ひっついてきたときのしつこさ、ややこしさは似ても似つきません。
ひとかたまりのタネがまるごとひっついてくると、
毛がこんがらがって大変なことになります。
僕のような長毛種にとっては、天敵ともいえる相手です。

こうなると、毛を少しずつ丁寧にほぐさないと、タネがはずれません。
こんなにしつこくとりついてくるなんて、
こいつら僕のコートにひっついたまま発芽したいのでしょうか?

まだ熟していないうちからひっついてくるツワモノもいます。
本当におそろしいヤツらです。

そんなわけで、視察中にこういう植物を見かけると、とたんに下僕が緊張します。
下僕2にいたっては、「実が熟す前に焼き払ってやりたい」などと物騒なことを言い出す始末。
そんな下僕たちの苛立ちが、ついに僕へと向けられるようになりました。

外出時、僕にTシャツの着用を求めるようになったのです。

1日くらいなら構いませんが、連日はイヤです。

いくらタネ取りが楽になるからって、これから毎日ずっと服を着るなんてイヤです。

長くて繊細な毛をひっつき虫から守るのに、衣服の着用が有効なことは理解しています。

タネ取りは手間と根気を要する作業です。
僕もいい加減、思慮分別ある年頃ですから、
下僕たちをいたずらに苦労させたくはありません。

しかし僕の本質は裸族なんです。
全裸で野山を駆けまわりたいんです。
せめてごろんごろんするときくらい、服を脱がせてほしいんです。
ああ、裸になりた~い!