こんにちは。ゴールデンレトリーバーのカイザー(仮名)です。
遊びだしたら体力底なし。2歳になりましたが、犬生はまだまだこれからです。

カイザーをドイツ語で書くとKaiserです。
Kaiserには皇帝っていう意味があります。
そう、僕って皇帝なんです。ある日のことです。
居城の一室でくつろぐ僕に、下僕2が言いました。
治めるものを持たない帝位に意味などありません。
陛下はこの地を治め、この地とともに生き、この地とともに死ぬのです。突然なにを言い出すんだ、と面食らっていると、
下僕2は、自然災害が発生した場合の犬帝の心得を説きはじめました。
良いですか、陛下。
自然災害はいつか必ず起きます。
陛下のご存命中に、陛下の直轄領で起きる可能性も、十分あります。

災害発生時は、身を守ることが最優先です。
日々の視察で安全な場所はだいたいわかっていますね?
状況に応じて、まずはそこへ逃げます。ご安心ください、私がお連れします。

そのあとは、状況を見極めつつ、居城があるこの土地に戻ってきます。
避難所
というものもありますが、あれは犬帝である陛下にとっては視察の対象です。
救いを求めにいく場所ではありません。
陛下はあくまでも、この一区画の土地にしがみついて生きのびるのです。
ご安心ください、私もお供します。

居城がどのような状態になっても、土地さえ残っていればなんとかなります。
いえ、なんとかするのです。そのために、避難生活訓練が必要なんです。
さあ、一緒に頑張りましょう!あーえっと……、

下僕2、もしかしてココロとアタマがちょっと疲れてない?
というわけでやってきました、朝霧高原のオートキャンプ場。

たまたま混雑しにくい週末だったようで、サイトは選びたい放題でした。
すみっこのサイトに公用車を停め、下僕たちが高らかに宣言。
ここをキャンプ地とする。
水曜どうでしょう名セリフステッカー(ここをキャンプ地とする)

オートキャンプもとい「避難生活訓練」の幕開けです。
「ところで下僕2、避難生活訓練が大事だってことはわかったんだけど……」

「仮にも僕は皇帝なんだから、生きのびることだけじゃなくて、
領民に対してなにができるかも、考えないといけないんじゃない?」
『人間は人間同士でうまくやりますから、大丈夫です。
人外の生き物も、専属の付き人が全力で守りますから心配いりません。
まずはとにかく、自分で自分の身を守る練習をしましょう。
余力がなければ、いざというとき他者を助けることなどできませんよ』
「ふーん……じゃあ、自分の土地がなくなっちゃったらどうしよう?」
『テントとクルマで流浪しながら再起を図りましょうかねえ……』
「じゃあ、クルマもテントもなくなっちゃったら?」
『……陛下、暇そうですね。
テント設営完了までもう少しかかりますから、おやつでもかじっててください』
「わーい! ササミジャーキーin牛の骨~」

ガジガジガジガジ……
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