こんにちは。ゴールデンレトリーバーのカイザー(仮名)です。
遊びだしたら体力底なし。2歳になりましたが、犬生はまだまだこれからです。

カイザーをドイツ語で書くとKaiserです。
Kaiserには皇帝っていう意味があります。
そう、僕って皇帝なんです。秋の那須高原で
キャンプ、もとい避難生活訓練。

関東地方北部で標高600メートルのオートキャンプ場となると、
夜間はそれなりに冷えることが予想されました。
その寒さを体験し、無事にテントで朝を迎えることこそが、
今回の訓練の主題でもありました。
そのために下僕2が揃えた防寒アイテムがこちら。

寝袋は、ロゴスの「丸洗い寝袋ファミリー・2」。
封筒型で、2枚連結すればダブルサイズ寝袋として使用可能。
適正温度目安は2℃までです。
まず、EVA樹脂のジョイントマット(1cm厚・本当は室内用)とブルーシートを敷いて、

画像は朝霧高原で撮影したものです
その上にQUECHUA
(ケシュア)の3人用ポップアップテント、2 SECONDS IIIのスタンダードタイプを設営。
次に、テント内に先ほどの防寒アイテムをセットします。

アルミマットを敷いて、
寝袋(1枚目)を全開にして敷いて、
こたつ用マイクロファイバーカーペットを敷いて、
マイクロファイバー毛布を掛けて、

寝袋(2枚目)を全開にして掛けて、寝袋(1枚目)とファスナーで連結。
これで、人間ふたりが入れるダブルサイズの防寒寝袋のできあがりです。

あとは、ファイアグリルの焚き火で火遊びしながら用意した1.8Lの湯たんぽ2個を、
寝袋の中に入れておきます。

『最後に陛下をテントに入れて、準備完了♪』
「……下僕2、今、さらっと僕のことを防寒アイテム扱いしなかった?」
『うふ♪ どうぞお気になさらず』
「…………………………」
『テントの外は5~6℃ですけど、中は12℃以上ありますね』
「ぽっかぽか~」
『ババシャツを着て、フリースのタートルを着て、フリースのタートルを着て……』
「下僕2、何枚着る気?」
『ユニクロのウルトラライトダウンジャケットを着て、スキー用タイツをはいて……』
「だから何枚着る気なの?」
『マイクロフリースの暖パンをはいて、靴下はいて……』
「ミシュランのビバンダムみたいだよ、下僕2!」
『さあ消灯時間です! みんな寝ましょう! おやすみなさい!』


ちゃ~ら~ら~ら~ちゃっちゃっちゃ~♪
「おはよう ございます ゆうべは よく おやすみ でしたね」
「げぼく1は とっくに おきて ひおこしを はじめて ますよ」

僕は夕べ、天国と地獄を目撃しました。

下僕1も下僕2も、寝袋に入った直後は
「地面からの冷気でおケツだけがどうしても冷たい」などと言っていましたが、
ほどなくして下僕2が爆睡開始。
テントの外にまで轟く下僕2の大いびきに悩まされ、下僕1はなかなか寝つけませんでした。
どうにか浅い眠りについても、僕が身じろぐたびに目が覚めてしまいます。
夜中、目が覚めると、トイレに行きたくなりますよね。
僕の身じろぎと下僕2の大いびきに起こされた下僕1はトイレに行きたくなり……
テントの外に、出てしまいました。
ファスナーを開けて、最低気温2℃の世界に、出ていってしまったのです……。
哀れなり、下僕1。ちなみに寝袋に入れた湯たんぽは、朝になってもぽかぽかだったそうです。

つくづく思うんですけど、アウトドアって、寝た者勝ちですね。


下僕2は、テントの中にスタイロフォームを敷いたら、
もっと暖かく過ごせるんじゃないかと言ってます。
リベンジオーラがムンムンです。
僕の見た限りでは、問題の本質はそこじゃなかったような気がするんですが……。
下僕1、ピンチです。

『カイザー(仮名)が寝袋の上で寝てくれると確かに暖かいんだが、
こいつを寝袋の中に引きずりこんだら、もっと暖かいんだろうなぁ……』

「ぎくっ」
1.8Lの湯たんぽが朝までぽかぽかだったという、あの暑苦しそうな寝袋の中に、
僕を引きずりこむ……?
ななななんておそろしいことを言うんだ、下僕1!
もしかしたら、僕も結構ピンチかもしれません。
以上、「第3回 避難生活訓練」の模様を
那須高原のオートキャンプ場よりお伝えしました。
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